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長屋の減築リフォーム進行中!

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阿倍野の長屋リフォーム進行中です。

下町の商店街に面する4軒長屋の南側の2軒の改築です。
家族の減少に伴い使用していない部屋も多いため、
南端の1軒は減築して駐車場、庭とします。

大きな家ほど日頃の掃除も経年によるメンテナンスも大きくなります。
自分たちに必要な広さに減築し、コンパクトに暮らすのも
これからの選択肢のひとつです。

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右(南)端の白い建物を解体・減築します。

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南端の1軒は解体、減築完了。南を駐車場、庭とします。
南庭に面した、明るく風通しの良い住宅になりそうです。

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残す建物は徹底的に構造補強。先ずは基礎から!
アンカーボルト、ホールダウン金物などを設置の上、
ベタ基礎として、不同沈下しないように荷重を分散負担させます。

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従来の瓦葺きはバラ板の下地に土を乗せて、
その上に瓦をおいているような工法です。
重いため下部構造への負担が大きく、水平の剛性はなく、
瓦がズレやすく雨漏りしやすい工法のため、
今回は屋根は瓦を下ろして野地板ともやり変えます。

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今回の改修では、構造用合板で水平の剛性を固め、
軽い金属板葺きの乾式工法で構造の負担を軽減します。

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木軸構造も添え柱、補強梁、金物などで補強して行きます。

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筋交いはただ追加するだけでなく、
建物全体にバランスよく配置することが重要です。

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今回、2階は改装しないため、2階床板、軸組等の補強はできないのですが、

床梁には下部に添え梁補強しました。補強部分は化粧で天井面に露出させます。
長屋のため隣家との間は壁一枚で、音が筒抜け!壁には吸音材、遮音材を設置の上、添え柱を隠して仕上げます。

ダイニングテーブルはタモの無垢板t=45で大工さんに作っていただきました。もっとも長くいるダイニング、大きなテーブルは多目的に利用ができ、重宝されます。

式台、手すりも大工工事。

手すりは握り心地の良いように、鰹節型に削っていただきました!

 

玄関の下足箱は飾り棚を兼ねます。玄関正面には庭が広がります。

下足箱も玄関扉と同材(米松)で現場製作。この上に飾り物をすると、表からシルエットだけが見えます。

ちょっとした物も、手作りで丁寧に作られたものは、既製品とは温かみが全く違いますね!

庭に木が入りました。燈籠は以前からあった高い背のものを、低い燈籠や踏み石、飾り棚などに分散設置しました。

板塀も完成。正面のルーバーは左に引き込めみ開放できるようにしてあります。

道路から庭の木は楽しめますが、プライバシーを害されることはありません。

表の室外機は竹矢来により隠します。清掃のしやすいように4分割で製作していただきました。

 

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