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西光寺

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再開発の進むあべのハルカスの南、400年以上の歴史を持つ西光寺も、都市型の寺院として再建することとなった。 再建に当たっては、周辺の喧騒から逃れた静寂な環境を確保するため、中庭型の空間構成とし敷地奥まで約35mの参道で本堂に至る。 象鼻、獅子鼻、梵鐘、天女像、欄間、須弥壇などは西光寺に伝わる古いものを再配置した。裏庭は中庭から参道を登ってきた竜がトグロを巻くイメージ。2階庫裏も中庭に面するため、自然光と通風を得ながら、プライバシーやセキュリティが確保される。限られたコストの中、使用材料は質素な量産品ながら、一手間を加えて丁寧に仕上げている。

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