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ソフト改修

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以前より相談を受けていたマンションの共用部の大規模改修のプレゼンを行った。
場所は南船場地区。現在、若者に人気のある地域で、周辺にはファッショナブルな店が軒を連ねる。しかしこの建物も築23年の間に老朽化と共に、建物の魅力が失せて来つつある。
一般に大規模修繕にあたっては、老朽化した部分を新しく取り替える工事が中心となる。しかし、果たして多大な修繕積立金を費やして、また20年以上も前の当時のデザインを踏襲、若しくは復元することが果たして有効であろうか?
今回の改修提案は単にハードな部分の修繕ではなく、デザインや機能などのソフト面を見直しながらの建物の魅力の再生改修でもある。
まず、ファサードは低層部をダブルスキン化することにより、外観イメージを向上させると共に、低層階のプライバシーとセキュリーティー、西日の緩和などを向上させる。エントランスは自転車置き場やゴミ置き場を充実させながら、エントランスはオートロック化し、メールコーナーを有効に確保しながら、明るいイメージで清潔で安心感のあるものとする。
これらの魅力の再生改修は、単に老朽化した部分を補う工事ばかりでなく、入居者にとって安心で快適になりことは当然のことながら、街並みに貢献し、所有者の資産価値をも大きく向上させることとなりうる。
環境問題が大きく取り上げられ、現在の建築ストックについて考えるとき、古くなってきた共同住宅に再度魅力を持たせることは、結果として今ある建物を超寿命化させることにつながる非常に有効な手段となりうる。
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