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濃～い一日
今日は朝から忙しい。
午前中「白庭台幼稚園」の近隣の住民説明会を開催。
昼から「吉野の家」のファーストプレゼン。
夕方からは「HOUSE-H」の完成・引渡し、とかなり内容の濃い一日であった。
「白庭台幼稚園」は生駒市より用地を無償貸与による公募により採択されたものであり、来春の開園に向け、いよいよ来月に着工を迎える。
自然の採光や通風により、できる限り自然の環境だけで園児たちが生活できるような環境を整える計画である。
「吉野の家」は市街化調整区域内にある古い農家の増改築計画である。山裾の自然に囲まれた環境で眺望もすばらしい。ただ既設の住居は長年の増改築の繰り返しにより、住宅規模は十分あるにもかかわらず、使い勝手は決して良くなく、多くの室を物置にして、生活の場は質素なものとなっている。当初、」敷地内に若夫婦の新居を新築したいとの要望であったが、今回は住宅規模は大きくせずに、この住宅を若夫婦との二世帯住宅として組み換える増改築を提案した。
「HOUSE-H」は約二年前より進めていた住宅であり、無事完成・引渡しを迎えた。
ＲＣ2階建てのシンプルなプランであり、型枠合板の表情を楽しもうとしたコンクリート打ち放し仕上げとした。ところが、ベニヤの糖分によるものか、思いがけずコンクリート一部表面に硬化不良が見られた。表面仕上げの不良であり、構造的な問題はないが、その見た目の対応として化粧打ち放し補修、コンクリート着色、あるいは吹き付けやタイル仕上げなどを検討していた。結局、コンクリートの被りは十分に確保できているためかなりの手間にはなるがコンクリートハツリ仕上げを全面に採用することとなった。合計２週間にも及ぶハツリ仕上げは、やはり味わいや重厚感があり、期せずに高級な仕上げとなった。奥様の非常に合理的な考えや決断力に感心させられながら、気持ちよく完成を迎えることができた。
