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「建築はやっぱりおもしろい」

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修成建設専門学校の開校100周年オープンキャンパスでの講演。
建築を志している学生や、進路を検討中の学生などを対象とした講演であるが、建築関係者や父兄の参加もあったようだ。
現在、建築に夢がなくなってきたように感じる。かつて私が建築に目覚めた頃、日本は高度成長期で新しいモノがどんどん生まれ、目まぐるしく変化していく時代であった。建築に対する期待も大きかった。
しかし、経済が成熟し、モノも十分に満たされてしまった現在では、モノを創る喜びは変わらないものの、その責任の重さやリスク、環境面からの消費への罪悪感さえ生まれつつある。
このような時代の中で建築を志す若者へ、それでも「建築はやっぱりおもしろい」ことを伝えようと思った。自分の考えたものを形にし、それを後生へ残す喜びと責任。大きな責任を負わされる分だけにその喜びも大きいのだ。
夢の見つけにくい時代ではあるが、何でも一生懸命に取り組んでさえいれば、自ずと夢も明らかに見えてくる。夢を見つけ、チャンスをつかむ為には、頑張ってその体力をつけておく必要があるのだと思う。

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