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知人の写真展に行った。
親友のカメラマンのところに勤めていた女性カメラマン、別役直美氏の作品展である。

親友のカメラマンは不慮の事故で2年前になくなったが、彼女は今も彼を敬愛し、スタジオに勤務しながら自分の作品にも取り組んでいる。
作品の被写体は全て「砂」。

自然の砂が創り出す造形美に魅せられ、砂丘に何度も足を運びその表情をフィルムに納めている。素材と地形と気候が織り成す美しい造形。

作為的でない自然の作り出す素朴さ、切なさ、そして愛おしさがモノクロの印画紙から伝わってくる。
会場では彼女の友人の音楽家の音楽がBGMに流れる。時間が砂のように少し動いたり、止まったり、あるいはとこどき弾んだり・・・ゆっくり、リラックスして鑑賞できた。
彼女の作品集「砂の音」には、その音楽CDも付属されており、今私の事務所ではその音楽がＢＧＭにゆったりと流れている。

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