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高層マンションの古くなった配管の漏水と補修
2年ほど前にマンションの1住戸のリフォームをした折、露出させた配管からの漏水が発見されました。
マンションは築20年を超える36階建て超高層マンションです。
超高層マンションのため配水管には鋳鉄管が採用されており、経年により腐食が進行した結果と判断されます。
マンションの管理組合と協議の結果、棟全体の改修計画の調査を兼ねて、まずこの配管を撤去し内部を確認し、その上で内部をライニング処理(樹脂にてコーティング)することとなりました。
今回はたまたま露出させている配管の部分補修であったのでよかったものの、一般的には配管のほとんどは隠蔽されています。
このように配管の改修は、配管内部をコーティング補強するライニング等が一般的ですが、それも手遅れになると区分所有の部分を解体しなければいけない配管取替えといった大工事に至るケースも考えられます。
今後、古くなってきたマンションではこのような例ががますます増えるでしょう。配管は人間で言えば血管と同じ部分です。症状が顕著になってからでは遅すぎるのです。目に見えないだけに早期に調査や対策を講じておく必要があります。