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相談を受けたのは約1年前。青森の大学教授からである。堺の実家に母親が一人で住んでいるが、建て替え、若しくはリフォームを検討しているとのことであった。
実家は度重なる増改築により、規模は十分にあるものの使い勝手が悪く、使用しているのはほんの一部のみで、家が広く、場所があるため荷物が増え大半の室が物置状態となっていた。いっそ小ぢんまりとした住宅に建て替えることも検討したが、母親は高齢であることもあり、リフォームで対応することになった。
母親はかなりの高齢である為、大規模にリフォームすることにも多少の抵抗はあったが、度重なる増改築は内部を迷路のようになってしまっており、雨漏りや断熱、構造的な不安も高かった。
従って次の世代に引き渡すにも、このままでは資産的価値としてもマイナス面しかないため、全体的に見直すこととした。
２階はほぼ既存のままとして、主には１階の動線を見直し機能的にバリアフリーとし、構造補強や断熱などの基本性能を高めた上で、外観も一新した。
これからも長く元気に、快適に過ごしていただけたら嬉しく思う。

Ｂｅｆｏｒ

Ａｆｔｅｒ

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