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大久野島・鞆の浦
広島県、大久野島を訪れた。
瀬戸内海に位置する島で、芸予諸島の1つ、別名「地図から消された島」として、戦時下での化学兵器製造の実態を今に伝えており、他の名称で、「毒ガス島」と呼ばれているが、現在では多数のウサギが生息するためウサギ島とも呼ばれている。
第二次世界大戦中、日本は1929年から1944年まで15年間、大久野島で毒ガスを製造し戦争で使用し大きな被害を与えた。
特に中国で大量に使用し、多くの中国人を死傷させた。
そのような暗い過去を持つが、今では国民宿舎もでき、瀬戸内国立公園に指定され国民休暇村の島となっている。
今回は家族で訪れ、島内の砲台や毒ガス施設の遺構を散策、釣りをしてテニスをし、海ほたるの観察もできた。
次の日には、景観問題で話題の景勝地「鞆の浦」を訪れた。
宮崎駿監督が映画「崖の上のポニョ」の構想を練った場所としても有名。県と市が進める埋め立て・架橋計画に対し、景観か開発かの選択で揺れており、す。ちょうど判決で歴史的景観の保護を理由に、10月1日に差し止めが命じられたばかりである。
悪いことも良いことも全てが歴史であり、それらの延長として今の日本や我々があるという思いを忘れてはならないと強く感じた。