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倉庫のような家
大津市のアトリエ併用住宅が完成しました。
建築主は大学で造形に関する教鞭を取る傍ら、自身の制作活動を行っています。
作品は現代アートで大型のものが多いため、今回建設するにあたっては、大きなアトリエ空間を希望されました。
限られた土地や中で、夢を実現させるためには、思い切った選択も必要になります。
建物はできるだけ合理的に空間確保ができるように、外壁に鋼製断熱パネルを採用し、その内部はそのパネル材の表し、
その他の内部は床、壁、天井とも構造用合板のままの仕上げ。
天井高さが必要なアトリエに対しては、重量鉄骨によるスキップフロアによる構成で大きな空間が確保できました。
倉庫のようで味気ない?・・・、
いえいえ、主役はあくまで人と作品です。それらを邪魔しないストイックな空間となったのではないかと思います。
これから、子供たちが大きくなり、作品がたくさん創られ、ご家族の生活と共に空間も魅力的になってくれれば嬉しいと思います。
【スキップフロアの書斎】アトリエの上から作品を確認できる。その下部には作業用の防音ブースも併設。