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山帰来

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事務所ビルの1階を改装した和雑貨店。ローコストで店舗が軌道に乗るまでの仮の自宅も兼用する計画のため、居住スペースと店舗機能の両方が要求された。 幅1.8m高さ2.7mの入り口ドアは回転し、営業時ディスプレイとして利用される。右壁面小波スレートに穿たれた穴では小作品の展示がなされ、対面には白い列柱が続く。 当初オーナーは前を店舗、奥半分を住居にとの意向であったが、双方が狭く中途半端な構成となるため、時間帯に応じた機能・スペースの重複を試みた。営業時には水回り・ベッドスペースのみを仕切り、その他は全て店舗として使用。閉店後、大引戸を引き、奥の店舗スペースを住居の一部に取り込む。前方の店舗スペースは閉店後も外部から見え、奥の住生活はプライバシーが確保される。この可変な構成は将来、住居から店舗への拡充をも容易とする。

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