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変形地の弱点を個性に変える
コンパス建築工房で提案している設計のアイデアやこだわりのディテールについてご紹介しています。
変形地の弱点を個性に変える 「茨木の家 2008」
住宅用に売り出される土地は、正方形や長方形などの四角いものばかりではありません。土地の 形状が複雑になればなるほど、一般的な間取りや建物の形が当てはめにくくなります。
それでは、変わった形の敷地に家をつくるのはマイナスになるということでしょうか?
じつはこの弱点は個性に変えることができます。たしかに、シンプルな形の敷地にくらべて変形地では、設計や施工にさまざまな工夫が必要になり、設計の難易度も上がりますが、そういった困難な条件下で、「それぞれの土地に最適な間取りや形を見つける」のが我々の腕の見せ所であり、クライアントの”世界にひとつしかない家”につながっていきます。
今回紹介するのも、変形地を逆転の発想で個性として捉えた住宅です。敷地は、こんなノコギリ型。普通の四角い建物の形はあてはまりません。。
そこで、変形の敷地に合わせて壁を大きく曲げる形を提案しました。変形地という弱点を主役にしています!
すると、家の中にもこんな空間が!(写真は上の平面図の赤い矢印からの内観)
真ん中でくびれた土地の形だからこそ、廊下に魅力的な曲線が生まれました。
変わった形の敷地は、欠点ではなく個性が強いと捉えることができます。個性が強い敷地に上手くプランを添わせることができると、建築も個性的な魅力を持ちます。変形地への不安は、むしろワクワク感に変わるでしょう!
プロジェクト全体の写真はこちらからご覧いただけます。「茨木の家 2008」