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子どもたちの豊かな感受性を育成する保育環境をつくる

コンパス建築工房では、幼稚園や保育園の設計・コンサルタントを行なっています。子どもたちが日常を過ごす幼稚園や保育所の建築空間 を充実させ、子供たちが環境への関心と理解を深め、豊かな感受性を育成する良い機会を設けることのできる空間づくりをお手伝いします。たとえば現在幼稚 園・保育園を取り巻く課題として「少子化」「待機児童」「幼保一元化」等があります。また園舎の老朽化や耐震性、あるいは機能やデザインの改善の為の建て 替えや増改築に際し、事業の収支改善や省エネ、ビオトープ等への関心も高まっています。新築・既存の園舎の施設やシステムを見直すことで、未来を担う子ど も達によりよい保育環境をつくっていく事が一番大事だと考えます。

空間が育む豊かな心。建築が遊び場になる幼稚園づくり

ただ安全に幼児期を送るだけではなく、子どもたちがいきいきとたくましく、豊かな心を育むことのできる幼稚園になるような空間を提案させていただいております。子どもたちが生活の中で自然と触れ合い、友だちと交流を深めることで、様々な環境や状況をみずから感じ、それらに対応することを学んだり、その楽しさを知ったりすることが期待されます。コンパス建築工房では、安心で安全な幼稚園建築に加え、自然素材を用いた内装や、園内での菜園やビオトープの計画、子どもの創意工夫を促す遊具などを提案しています。

幼稚園建築新築・改修に関する補助金について

ご承知の通り、現在問題となっている待機児童の解消、保育の質の向上に対し厚生労働省は、「安心こども基金」という制度を設け、既存保育所の整備、認定こども園等の新たな保育需要への対応など、子どもを安心して育てることができるような体制整備として、

  • 保育所の施設整備等の補助
  • 待機児童が多く、財政力が乏しい市町村における保育所の新設等の追加的財政措置
  • 賃貸物件による保育所本園・分園の設置を促進し保育所の受け入れ枠を緊急に確保するための賃借料、改修費等の補助
  • 子育て支援のための拠点施設の施設整備等の補助

などを行っています。これにともない各地域において、新たな保育所の創設ばかりでなく、増改築、老朽整備等に対しても補助金が割り当てられます。併せてご相談下さい。

事例紹介

  • 白庭台幼稚園

    事業主体:
    学校法人みどり学園
    (幼稚園HP: http://www.shiraniwadai.ed.jp/こちら)
    所在地 :
    奈良県生駒市
    敷地面積:
    3866.38m2
    延べ面積:
    1199.27m2
    構造規模:
    鉄骨造1階
    開園  :
    2010年4月
  • 配置計画プレイホールを取り囲むセミオープンスクール形式保育室は従来の片廊下型の教室の並列ではなく、より多くの環境とふれあうことができるよう、プレイホールを取り囲みながら保育室をランダムに配置したセミ・オープンスクール形式としました。

  • 保育の行き届く環境先生同士の効率の良いコミュニケーションをサポートする開放的な保育室

  • 園舎全体を遊具として諸室は様々な形状で多様に配置され、敷地内にあった大きな岩なども園舎内外に配置します。そのすき間や、木立のように樹立する柱、天窓から射す光など、幼稚園全体が環境遊具となります。柱やすき間、段差、傾斜など様々な場所に小さなバリアを作ることで、子どもは遊びを通してその対応能力、創意、工夫を身につけることを意図しています。

  • 木の優しさを知る内部仕上げには、木材を多く使用し、子どもたちは木の優しさとふれあいます。窓の形やそこから見える景色は、それぞれのクラスによって異なります。これらの素材や風景は、子どもたちの幼児期の想い出やアイデンティティの形成を助けます。

  • 合理化・省力化でコスト削減大きな屋根をランダムに配置された細い柱群が支えるという軽快な鉄骨造。長期荷重に備える架構形式としました。シンプルな小径部材の組合せにより、鋼材の使用トン数を極力少なくするとともに、製作・建て方を合理化・省力化することでコストを抑制しています。

  • 環境にやさしい省エネルギーを目指した建築計画。化石エネルギーによる空調や照明をできる限り使用せず、自然採光、通気、雨水や地下熱などを利用することにより、環境負荷・エネルギー負荷の軽減を図ります。