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京都の集合住宅。

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出町柳駅の近く、広い敷地には旧家と借家が数軒ありましたが、老朽化と相続対策のために、当社の設計により集合住宅の建設を決断されました。

借家のひとつ(写真左)は嘗て哲学者、西田幾多郎が居住した住居であり、数か月前から京都大学や西田幾多郎記念館(石川県)にて調査等が行われ、京都大学での一部保存などが決まっています。
昨日より解体が開始し、各報道機関に公開されました。。
http://www.asahi.com/articles/ASJ624CHJJ62PLZB00N.html?iref=com_rnavi_arank_nr03

 

母屋も築100年以上の民家で、立派な柱や梁など、解体することはたいへん惜しく感じられますが、やはりそれらの維持や相続税などの負担は計り知れないためやむを得ません。

相続税の節税対策としては相応の建設が非常に有効なことは、広く知られることです。ただ、マンションの建設が盛んな今、当たり前のマンションでは永く競争力を持ち続けることは難しいため、経年による魅力の低減の少ない個性的な空間の魅力が必要なことを進言し、当社の提案を決断いただきました。

建築の計画に当たっては博士が愛したという円をイメージし、ドーナツ状の平面プラン、天井が高くロフト付きの、ワンランク上の上質なワンルームを提案しています。京都大学や同志社大学の学生や先生ばかりでなく、大阪に勤務する社会人まで広くターゲットを設定しています。

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