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和泉府中の家

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若い夫婦のための住宅である。 1階には仕事場を併設し、母親とも同居できる2世帯住宅を約1700万円で建てたい、しかも基本構造はしっかりと造っておきたいという希望であった。その結果、できるだけ何もないというデザインとなった。 シンプルに見せる為にディティールにこだわったミニマリズムなデザインというよりは、むしろ「100%仕上げてしまうのではなく、70%程度の完成度とし、後は居住者が生活と共に作り上げていく」という割り切った考え方。室内はほとんど間仕切りやドアはなく、使用材料はビニールシートや構造用合板のままとしコストを抑えた。そのような割り切った考え方をデザインコンセプトの中心とするだけで、我慢ではなく今後の生活の中から楽しみを見出せることができる。

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